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春日町のシェア型複合施設「THE6(ザシックス)」3階ワークラウンジの入居者さんをご紹介するシリーズ、「6PEOPLE」。
フリーランスや会社・団体経営など、多様な入居者の皆さんがつくった「こと」や「もの」を通して、入居者の皆さんのお仕事や想い、お人柄に迫ります。
今回は、three tree create(スリー・ツリー・クリエイト)の小幡 真奈美さんをご紹介します。
仙台市生まれ。福島県郡山市のデザイン・広告関連会社、株式会社three tree create所属。好きなもの・趣味は、お酒、コーヒー、ドラマ鑑賞、コスメ集め、猫。
小幡:私がご紹介するのは、JA全農福島さんのカレンダーです。お米で絵柄を作っているカレンダーで、勤務先のthree tree createでデザインと製作を担当しています。ここ6、7年、毎年恒例になっているのですが、この仕事が1年で一番大変な、いわば行事です。
製作は8〜9月に始まります。大きいサイズのパネルに色紙を張って、カッティングしたものにデザイン画を書いて、それに1粒1粒お米をピンセットでつかみ、お米を貼っていくのですが、それがすごく骨が折れる作業です。製作期間は短くて1ヶ月弱なのですが、その時期は睡眠時間も削って、一気にスタッフ総出で仕上げます。
最後に本格的なスタジオを借り切ってスチール撮影するのですが、スタジオに入ってから、お米を「現地盛り」します。
—現地盛り!おもしろいですね。
小幡:現地で盛っていく「現地盛り」は、うちのスタッフの中だけの専門用語です(笑)。これもすごく時間がかかるんです。カレンダー1枚につき1時間ぐらいかかります。現地盛りしやすいよう、事前に枠もきれいにお米を貼っておいて、当日、写真を撮り検証しながら立体的に見せたい部分にお米を盛ったり、動きを出したい細かい部分などにお米を散りばめたりします。
会社はもともとデザイン会社なので、こういうお米を盛るような作業はまれなのですが、毎年終わると達成感がありますね。
2拠点のワーク・ライフ・スタイル
—小幡さんのふだんのお仕事はどんな内容なのでしょうか?
小幡:私の仕事は、何でも屋さん。一般的には、ディレクターみたいな感じでしょうか。でも、経理も事務も、ウェブ解析、ウェブ広告代行など、さまざま行っています。
会社の業務は、デザイン、マーケティング、広告がメインで、ウェブサイトの制作やチラシ・パンフレットのデザイン制作などが多いです。私はデザイナーではないので、お客さんが作りたい制作物を聞いて、デザイナーにこういうものを作ってとコーディネートするようなお仕事がメインです。
でもそれだけではなくて、例えば今は、関連会社の不動産会社のウェブサイト関係のコンサルティングみたいなことも行っていて、毎月のイベント企画も提案しています。チラシと連動させて、チラシに掲載するQRコードからウェブサイトに何人流入したかなど、媒体の強みを掛け合わせて、トータルでマーケティングを行っています。
会社のスタッフは9人で、そのうち6人が事務所勤務、3人はリモートワークです。事務所にいるスタッフは、ほぼ女性だけなので女子校みたいになっています(笑)。何でも皆で話していて、最近は、みんなでキレイになるための「美容部」も立ち上がったり、仲がいいんですよ。
—美容部!楽しそうですね。入社のきっかけは何だったのでしょうか?
小幡:大学で仲が良かった同級生が社長で、誘われたのがきっかけです。最初はフリーで仕事をもらっていたのですが、郡山に行く頻度が増えたので郡山にも家を借りて、今は郡山と仙台の2拠点を行き来しています。
家の管理とか、光熱費がダブルでかかるとかはあるのですが、こういうスタイルってまれじゃないですか。そういう意味では貴重な体験をさせてもらっていますね。土地の違いも感じられるし、おいしいご飯のお店もそれぞれ知れるし、刺激があって楽しいです。
THE6では癒されます
—THE6にはどういうきっかけで入居されたのですか?
小幡:以前は仙台市内に事務所を借りていたのですが、郡山に行く頻度が多くなったので、退去してコワーキングスペースを探しました。いろいろ見たのですが、THE6は、内覧に来た時にスタッフさんが丁寧に説明をしてくれて、雰囲気もよかった。最初は人見知りするほうなのですが、ここだったらやっていけるかなと思いました。経費的にも一番安価だし、ちょっと駅から遠いのですが通えなくはないなと。
入居してから2年ほど経ちますが、私、1回気に入ると、意外と長いんです。THE6は好きです! ワークラウンジにはいつものメンバーがいて、安心して癒されます。同じ会社だと言えないことも話せたり。適度に距離を保ちながらコミュニケーションを取れる場があるのは貴重ですね。
—小幡さんといえば、コーヒーを淹れるのが上手で、私も教えていただきました。
小幡:コーヒーを取り扱っている企業に勤めていた時に社長の秘書係もやっていたので、ハンドドリップを覚えました。社長来客がある時は、必ず朝に豆を挽いて、挽きたての粉を使用し、コーヒーをお出しするんです。特にコーヒーの資格は持っていませんが、日々淹れていたので教えられるぐらいになりました。
1日1、2杯ぐらい、コーヒーを淹れるのですが、ちょうどいい休憩になるんですよね。THE6のキッチンだからできる。普通の事務所だと、コーヒーを淹れる道具も、ミルもないから自分で用意しなきゃいけない。コーヒーを淹れる道具は、郡山にも買って置いているんですが、ここだと元々なんでも揃っているから楽。おやつをたまに交換しあったりとか、そういう環境、コミュニケーションもすごくいいなと思います。
—ル・クルーゼの鍋もあるんですよ。私も焼きりんごを作ろうかと思って。
小幡:いいですね。食べたいな。じゃあ私はコーヒー淹れますよ。
人と人とをつなげることが好き
—今興味を持っていることや、やってみたいことはありますか?
小幡:OL時代に、個人的に、毎月100人ぐらいが集まる婚活パーティーみたいなことを主催していました。今考えたら副業のようですが、全くの趣味でやっていました。飲みに行くのがあまりにも好きすぎて、365日中300日ぐらい飲んでいたんです(笑)。女性も男性も、人との出会いがたくさんあったので、そういう人たちと連絡先を交換して誘っていたら、だんだん人数が多くなってきました。
最近少しずつ人とまた飲むようになって、いろんな出会いがあって、そういうの、やっぱり楽しいなと思って。
できるかできないかは分からないですが、身元が分かっている人同士をマッチングするサービスみたいなことをやりたいと思っているんですよね。出会いの場自体を福利厚生として取り入れてくれる企業さんを探して、1人あたりの登録料を月額1,000円とかもらう。そうすると、企業で入っているから悪いことができない。マッチングアプリとかだと、身元が分からない人がいて抵抗がある人もいると思うんです。
—会社って独身の人のほうがいいと思わないんですかね? 結婚して家庭を持つと、早く帰りたいとか、転勤もしたくないとか、いろいろ面倒に思われないのかしら?
小幡:会社によってはそうかもしれないですね。でも、未婚者を心配している上司もいると思うんですよ。働きまくっていて出会いがない、女性の気配が全くない部下を心配するみたいな感じで(笑)。
恋愛や結婚で、逆に仕事の意欲が湧いてくる人もいるじゃないですか。例えば、家に帰っておいしいご飯が待っているとなるとモチベーションが上がったり、効率化につながる可能性もあるんじゃないかと。モチベーションって大事!
—なるほど!
小幡:独身の友達も多いので、こういうことを考えるのが好きなんですよ。人をくっつける、つなげるのがただ単に楽しくて、そういうことは行動的。自己満足ですね。人がハッピーになると私もハッピーになる。
自分がかつて主催したパーティーの中から、8組結婚したのですが、結婚式に呼ばれたり、「参加したおかげで将来の伴侶に出会えてよかった」とか、感謝される。
コロナ禍の世の中だからこそ、人と人をつなげたいですよね。気軽に飲み会も開けなくなっちゃったけど、安心して出会える場を作る。
パートナーや伴侶がいると、人生って変わるじゃないですか。1人より2人のほうが世界が広がるし、今までつまらなかった日常が、それこそバラ色に変わるかもしれない。自分自身も恋をしているときは、仕事も頑張れるし、それってすごいことだなって思います。1ミリでも痩せてキレイになろうと思えますね!
(インタビューここまで)
多彩なTHE6の入居者の皆さんのご紹介は、今後も続きます!
どうぞお楽しみに!